WORKS / Piaffant!

Installation View :
"Piaffant! Amorphous + Delusion + Obsession + Kinetics + Anonymousness",
Cite Internationale des Arts, Paris, France, 2007
Piaffant!(ピアファン)
境界 / 匿名としての認識
Video Installation
2007

Installation view

Piaffant!
(detail / Painting for screen)
acrylic on canvas, size 99cm x 128cm

/ Description /
複雑な模様がペインティングされた円形のスクリーンに、コンピュータに接続されたカメラを介して、観客の顔がまるでベールに顔を隠されたように映し出される。 映像は、ときおり、あらかじめ録音した声によって、揺らぐ。

/ Concept /
パリのアーティストインレジデンス、シテ・デザールでの長期滞在経験から、自己と他者の関係性について考察した作品。 シテデザールでの個展「Piaffant! - 無定形+妄想+強迫観念+動的+匿名性」にて発表。

自己はどのように存在し、他者と関係性を築くのか? 新しい環境下で、どのようにこれまでの自分が改革され、他者に自分が表現されていくのか?

「わたし」と「あなた」は、反射しあう。
「わたし」と「あなた」は、拡張しあう。
「わたし」は「あなた」の中に「わたし」を見つけ、 「あなた」は「わたし」の中に「あなた」を見つける。

わたしたちが自身の現実感を得ることができるのは、他者に会い、コミュニケートすることであるが、わたしたちが唯一持っている『私=私』である可能性は、常に身体感覚に依存し、しかし、気付かないうちに、新しい環境や出会い(それは、ニューテクノロジーも含む)によって変化しつづけている。

こうした考察のもとに、
(1)インターネットを使って、すでにわたしを良く知る日本にいる友人たち
(2)シテデザール滞在中にパリで新たに出会った日本人、外国人を含む友人たち
に依頼し、「わたしはあどかです」と言う声を集めた。

そして、展覧会場に訪れる人々の顔をカメラによって捉え、 模様のような抽象的なペインティングの上に投影。
集めた声によって観客の顔の映像が揺らぐ。
「わたし」と「あなた」の出会いを作品化した。

フランス語で突然、馬が「ヒヒン!」と足を踏みならすことを表す、 『Piaffant!(ピアファン) 』という単語をタイトルに選んだ。

融合の後の、断絶、離反。再融合。
この不確かな揺らめきの間に、わたしとあなたがいる。


/ Material /
プロジェクター、カメラ、コンピューター、Max/MSP、スピーカー、 スクリーン(キャンバスにペイント)、 ソファなど


『わたしはあどかです-Piaffant!』サウンドピース、3分37秒、2007年



声を提供してくださったみなさんに、深くお礼申し上げます。